科長挨拶

緩和医療という言葉は、ともすれば終末期医療と同じものとして扱われがちです。

でも実際には、これまでの医療が「治し切る」ことに、あまりにも強くこだわり過ぎたことで、患者さんが本来希望される「これまで通りの生活」に目を向けて来なかったことに対する医療者自身の強い反省から出来た診療方法の一つであると言えます。

もちろん病状そのものに加えて、治療のために日々の生活が損なわれてこれまで通りにならないことは多少なりともあるわけですが、それらを最小限にすることや、さらにはその治療がどのくらい大切なものであるのかを患者さんご自身が考えるきっかけを作っていくことが私たちの診療の役割であると考えています。

確かに患者さんの「これまで通りの生活」が最も損なわれるのは終末期でしょうから、私たちの科に皆様がかかるのは終末期であるように考えてしまうこと(実は医者ですらそう考えていることがあるのです)は仕方がないのかもしれませんが、日々の診療の辛さに負けそうになったとき、治療法が変わる際に不安がよぎったときなどさまざまな場面で皆さんの力になる診療をご提供することができると思います。

現在の対象は、さまざまな「がん」患者の皆様に加えて、長く心臓の病気で患っている皆様です。皆様と一緒に「より良く生きること」を考えるために頑張っていきます。

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